女性部

2000年度「健康生活だいじょうぶ?アンケート」集計結果(抜粋)

健康・生活だいじょうぶ?アンケート | 妊娠・出産アンケート

アンケートにご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
2000年秋、府立高教組女性部で例年行ってきている「母性保護アンケート」を「健康・生活だいじょうぶ?アンケート」と名前も内容も一新して実施しました。今回はできる限り多くの女性教職員に届け協力をお願いしようと声をかけたところ、各職場で多くの方々がよびかけに応えて下さいました。そして昨年に比べて200通以上多い700通を越えるアンケートを集約でき、より多くの女性の声を反映した結果を得ることができました。あわせて実施した「妊娠・出産アンケート」にも昨年の集約数の2倍以上の43通の回答が寄せられました。ほんとうにありがとうございました。以下に簡単な中間報告を載せておきます。
「健康・生活だいじょうぶ?アンケート」の結果について顕著な特徴をあげておきます。


☆疲れの回復

疲れが翌日に残る
休日でも回復せずいつも疲れている
あわせて 73.3→74.5%

☆健康状態

健康 17.8→19.9%
健康にやや不安がある 52.2→54%
健康に大変不安がある 22→18%
病気がちで健康とはいえない 3.1→2%
病気加療中 4.9→6%

☆過労死の不安

強く感じる 2.8→2%
時々感じる 41.4→35%
感じない 55.8→63%

☆生理休暇

時々とっている 14.3→12%
毎回とっている 0.2→0.6%

☆婦人科検診を昨年受診しましたか?

はい 46.5→40%

☆診断の結果

異常あり 22→25%

☆介護に関して記述記入件数54→104件  関心高い(家族要件とれる)

☆学校をやめたいか?(99アンケート)→定年まで働き続けたいか?(00アンケート)

よく思う 16.4% 思う 42%
時々思う 54.5% 思うけどできそうもない 29%
思わない 29.1% 思わない 29%

☆不安・悩み・やめたい理由上位項目(99アンケート)

①多忙で身体的・精神的にきつい
②授業時数が多すぎる
③学校運営に意見が反映されない
④管理がきつく思うような教育・仕事ができない
⑤職場での人間関係が難しい
⑥いつも仕事のことが頭から離れない
⑦健康状態が良くない
⑧仕事にやりがいがなくて将来に展望が持てない
⑨実践が難しい
⑩子ども、親との関係が難しい

☆職場での不満や悩み、しんどさの原因(00アンケート)

①多忙で身体的・精神的にきつい
②授業時数が多すぎる
③職場での人間関係が難しい
④健康状態が良くない
⑤いつも仕事のことが頭から離れない
⑥提出物の作成・事務処理が多い
⑦学校運営に意見が反映されない
⑧新しい技術や機器の導入で大変
⑨賃金が低すぎる
⑩子ども・親との関係が難しい


疲労度や健康状態等どの項目も昨年と状況は大きく変わっていません。およそ4分の3の方が一日では回復できない慢性的疲労を抱えながら日々を過ごしています。健康への不安についてはわずかながら不安を感じる人が減ってきているものの、加療中と答えた人の割合だけが増えているのは、病休報告の激増と考え合わせてみると、大変気になるところです。健康破壊の深刻さをここでも見て取ることができます。一方、過労死への不安を感じる人は昨年に比べて確実に減りました。健康破壊が深刻であればあるだけ「過労死しない働き方」を指向する自己防衛が作用しているのではないでしょうか。生理休暇はあいかわらず9割近くの人が取得できていません。「ときどき」には夏休みだけといった場合も含んでいますので、女性の権利行使のバロメーターとなる生理休暇の取得率は極めて低いといわざるを得ません。婦人検診の受診率は昨年よりも大きく後退し、4割にとどまりました。しかし、受診結果の異常率が4人に1人であることを考えると、受診しやすい条件整備を求めながら、一人でも多くの方に受診を呼びかけていく必要があります。

介護に関しては、介護の経験の有無にかかわらず、記述部分の記入件数が昨年に比べて倍近くに激増し、介護問題への関心の高さ、切実さを示しました。さまざまな介護のケースについての疑問や要求の声が多く寄せられています。

また、最後の「働きつづける上で困ったこと・悩みやかちとりたいと思っている権利、組合でとりくんでほしいことなど、ご自由に」という欄にはまさに女性教職員のナマの声が溢れていました。特にその中で特徴的な点についてふれておきます。すべての年代すべての職種に共通するのはなんといっても「定数増」の要求です。人を増やしてほしい、持ち時間の削減、勤務時間の短縮でゆきとどいた教育、いきいき働きつづけられる労働条件をの要求は切実です。とりわけ、障害児学校でのせめて30分子どもから離れられる時間をという声、土日のクラブ指導で体はくたくた、夫がクラブ指導で出かけて家庭生活はもう限界という声は、悲痛な叫びともいえます。また子育て中の女性教職員からは、子どものことで休みをよくとると「つかえない人」になっている気がして苦痛という悩みが出され、一方未婚・独身という理由で仕事をおしつけないで、という声も出されています。昨年あたりからしきりに出ている女性教職員の比率の問題とも考えあわせていく必要がありそうです。また、女性教職員が管理職に対するストレスを抱えている実態を反映して「うちの管理職をどうにかして」という声もいくつかの職場で出ています。健康破壊の実態を綴ったものや、リハビリ勤務の制度化を求める声も切実です。また女性の健康に関わっては、更年期障害の悩み、個人差がありまわりに理解されにくいことがつらいといった声も寄せられています。また不妊の悩みや不妊治療と仕事の両立が難しいといった悩みも出されています。女性部がそういったさまざまな悩みや思いを出し合え、互いに支え合える場となることがここでも求められていると言えます。

今回のアンケート結果の特徴の一つとして臨時女性教職員の方々の思いを聞くことができた点が挙げられます。いずれも仕事に情熱を燃やしながらも来年、再来年の展望すら持つことができない立場の不安が多くの方々から寄せられています。保障されている権利も、これが来年の仕事に影響してはと考えたりまわりへの遠慮でなかなか行使できない、また権利について何の説明も受けていないといった実態も出てきています。ふだんから臨時教職員の方々の思いを汲み上げた活動が求められています。セクハラ問題では、教職員と生徒の間のいわゆる「スクールセクハラ」と呼ばれる事象に言及したものがいくつかあり、教職員集団のセクハラ問題の受け止めにもまだまだ課題があり学習を進めることが必要との指摘がありました。職場で起こったセクハラ問題については、どんな小さなことでも女性部が機敏に声をあげていくことが必要です。

次に「妊娠・出産アンケート」の結果について報告します。女性が体に「妊娠」というリスクを背負って働く時に突き当たっている壁は、今の私たちの職場が働きやすい職場になっているかどうかのバロメーターともいえます。妊娠中順調だったと答えたのは32.5%。7割近い方が何らかの異常を訴えています。また、28%が帝王切開、早期破水等の異常出産でした。妊娠・出産に関わる権利については多くの課題がみられます。妊娠中の通勤緩和をとったのは19%。大半はとっていません。「とるほどでない」というのがとらなかった理由の半数を占めていますが、職場への遠慮や担任を持っていて物理的に無理などの理由を挙げている人も少なくありません。中には管理職から医師の診断書をもらうように言われた(結果としては母子手帳の写し提出)という例も報告されています。妊娠中の通院特休が改善されたことや勤務時間中に必要に応じて休息や補食がとれる制度ができたことについてはほとんどの方が知らされていません。後者にいたっては管理職から説明を受けたという方は皆無で、職場の方から聞いたとか「たたかいのてびき」で知ったという方がわずかにあるだけで、70%の方は知らなかったと答えています。産休前・育休後の引継期間については様々な事情でとれなかった方がそれぞれ16、12%あり、引継期間があることを教頭が教えてくれず手配してくれなかった、という例もでてきています。妊婦の労働軽減については、特に高校では立ち番の交替や分掌の配慮、重労働を他の人に任せるなどの校内での配慮にとどまらざるを得ない現状です。つわりで大変な時に合宿に行ったとか、会議室のタバコのにおいがつらかった、休みたいときにゆっくり休める休養室がなかったなど、校内でできる条件整備を求める声も出ています。一方、家庭科等では実習の予定を体調が悪くてもかえることができなかった、また実習教諭では有害薬品や有害ガスに接することの危険性など仕事の内容に関わっての指摘がありました。そのほか「周囲の方々のちょっとした一言で勇気づけられ励まされた」という声もあり、ここでも職場での支え合いやしんどいときに「しんどい」と言える職場を作ることの大切さを再認識させられます。同時に、管理職の妊娠中の女性教職員の権利行使を制限するような言動に対しては機敏に抗議の声を上げ、管理職が自らの安全配慮義務を深く自覚し、母性保護の立場にたって権利行使のための条件整備に努めるよう求めていくことが必要です。

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