新しい時代の入口に立って

 新年明けましておめでとうございます。

京都府立高等学校教職員組合

執行委員長 原田 久  

 昨年末の府高結成60周年記念教育のつどいには多くの方々にご参加いただきありがとうございました。全体会では和太鼓、総合司会、ナレーションと青年が大いに力を発揮し、レセプションでも、元気に働きたいと組合に加入した青年の報告や初めて学校に組合を立ち上げた青年の発言もあり、参加者は大いに励まされました。60周年記念にふさわしい、未来が見えるつどいになりました。また、年末の交渉では長年にわたる私たちの要求に当局が真摯に応え、実に18年ぶりに寄宿舎指導員の採用試験が実現し、また、粘り強い取組の結果、市内夜間定時制の募集人数増と30人学級が実現したことも、大変嬉しい出来事でした。

 さて、年末から新年にかけて卒業生と出会われた方もあったことでしょう。その時、楽しい話に交じって、「就職先がない」、「就職はできたが、不払い残業当たり前の職場で、もう無理」、そんな声も耳にされたのではないでしょうか。

 私事になりますが、私は担任した卒業生に、卒業生版「クラス新聞」を発行しています。編集の中で卒業生の声をできるだけ拾います。自分の家庭ができたという声も増えてきましたが、厳しい労働現場で、自分の将来展望をつかめないまま、それでも一生懸命に働いている姿に多く出会います。その姿を見るにつけ、学校で働く私たちが、生徒の卒業後も視野に入れ、どんな力を生徒達に育むのかを今一度吟味するとともに、人間らしい暮らしや働き方をこの日本に根付かせるために、力を尽くすことの大切さを痛感します。

 このことに関わって、今年私たち自身も従来の発想に変化を迫られる時代の入り口に立ちます。その一つが労働協約締結権を公務員に付与する問題です。個人差はあるものの、学校現場には給料や諸手当がどこかで決まって「いただくもの」という雰囲気があるのも事実です。しかし、今後は賃金や勤務時間の割り振りなど労働条件は労使対等の交渉によって協約を結び、決めることになります。詳細はまだ分からないものの、来年4月の実施と言われています。このような時代を目の前にして、職場で悩みや愚痴を含め、様々な要求を丁寧に出し合い、それをまとめていく、そのような取組がいつにも増して重要になってきます。

 私たち京都府立高等学校教職員組合も、そうした取組が進むように、それぞれの職場で多くの仲間の皆さんとより一層しっかりと連帯して、頑張りたいと思います。

 今年もどうかよろしくお願いいたします。

2010年元旦   

 

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